介護施設のパンフレット|施設種別ごとの作り方と載せる内容

「介護施設のパンフレットを作りたいけれど、何を載せればいいのか分からない」
施設長や生活相談員の方から、よくいただくご相談です。介護施設のパンフレットには、押さえておきたい共通の型があります。ただし、それだけでは足りません。
入居を検討している方がいちばん知りたいことは、施設の種類によって変わるからです。この記事では、まず施設種別ごとの違いを見てから、どの施設にも共通する7つのポイントを解説します。
介護施設のパンフレットは、施設の種類で中身が変わる
介護施設のパンフレットは、施設の種類ごとに、読み手がいちばん気にする点が違います。同じ型で作ると、肝心なところが伝わりません。
まず、自分の施設がどれにあたるかを確認してください。
- 特別養護老人ホーム(特養)…待機期間と入所条件。要介護3以上という条件を先に明示する
- 介護老人保健施設(老健)…在宅復帰までの流れ。リハビリ体制と入所期間の目安
- 有料老人ホーム…料金の内訳。入居一時金と月額利用料を分けて示す
- サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)…見守りと生活相談の中身。どこまで対応するか
- グループホーム…認知症ケアの専門性と、家庭的な暮らしの様子
- ショートステイ…受け入れ可能な日数と、空き状況の伝え方
たとえば特養の場合、ご家族が最初に知りたいのは待機期間です。理念や食事の写真より先に、入所条件と現在の待機状況が書いてあるほうが親切です。
いっぽうグループホームなら、認知症のご家族を預ける不安に答える必要があります。スタッフの資格や、1日をどう過ごすかを具体的に見せてください。
施設種別ごとの詳しい作り方は、それぞれの記事にまとめています。



どの施設にも共通する7つのポイント
介護施設のパンフレットには、種類を問わず押さえておきたい要素が7つあります。
- 施設の理念とコンセプトを冒頭に掲げる
- 生活風景の写真を豊富に掲載する
- ケア体制と医療連携を具体的に示す
- 居室と共用設備の写真・図面を掲載する
- 食事へのこだわりを伝える
- 料金体系を分かりやすく表で示す
- 見学・問い合わせの導線を強調する
7つのポイントを詳しく解説します。
1. 施設の理念とコンセプトを冒頭に掲げる
施設の理念は、表紙か見開きの冒頭に大きく掲げてください。「ご家族のような温かさで」「自分らしい暮らしを最後まで」といった言葉が、いちばん心に残ります。理念は、その施設の人柄を表す部分です。
2. 生活風景の写真を豊富に掲載する
生活風景の写真は、文章より早く施設の雰囲気を伝えます。入居者様が穏やかに過ごされる様子、レクリエーション、食事、入浴、リハビリの場面を多めに載せてください。建物の外観だけでは、暮らしが見えません。人と人とのふれあいが写っているものを選びます。
なお、入居者様が写る写真は、掲載の同意を書面でいただいてから使ってください。撮り方は「パンフレットの写真はスマホでOK?医療・介護向けの撮り方と準備」にまとめています。
3. ケア体制と医療連携を具体的に示す
ケア体制は、数字で書くと伝わります。看護師の配置時間、夜勤の人数、提携医療機関の名前、緊急時にどう動くか。ご家族にとって「もしものときに安心か」は、いちばん重要な判断基準です。
4. 居室と共用設備の写真・図面を掲載する
居室は、写真と図面の両方を載せてください。個室の写真、居室タイプ別の間取り図、食堂、浴室、リビングの写真がそろうと、暮らしが具体的に想像できます。実際の生活空間が見えると、見学への一歩が近づきます。
5. 食事へのこだわりを伝える
食事は、入居後の毎日を左右します。栄養士による献立、行事食、嚥下対応食、選択メニューなど、力を入れている点を写真つきで紹介してください。食事のページがあるだけで、施設の印象が変わります。
6. 料金体系を分かりやすく表で示す
料金は、問い合わせの前に必ず確認される情報です。入居一時金、月額利用料、食費、介護保険適用後の自己負担額を、表にして整理してください。曖昧にすると、かえって問い合わせが減ります。
7. 見学・問い合わせの導線を強調する
見学の導線は、裏面か最終ページに大きく置いてください。電話番号、QRコード、見学申込フォームへのリンクなど、複数の入口を用意します。「まずは見学から」の一言があるだけで、連絡のハードルが下がります。
7つとも、特別な技術は要りません。ご家族が知りたい順に並べれば、読まれる1冊になります。

パンフレットとチラシの使い分け
介護施設の印刷物には、パンフレットとチラシがあります。役割が違うので、分けて考えてください。
- パンフレット…入居を検討している方とご家族に渡す。料金や1日の流れまで詳しく載せる
- チラシ…内覧会や新規開設のお知らせに使う。日時と場所を大きく見せる
まず作るなら、パンフレットです。介護施設の入居は数週間から数ヶ月かけて検討されるので、手元に残って読み返してもらえるものが要ります。
内覧会を予定している場合は、チラシを別に作ってください。チラシのテンプレート一覧に、高齢者施設向けの案内チラシをご用意しています。
2つの違いは「パンフレット・リーフレット・チラシの違いとは?医療・介護向けの使い分けを解説」で詳しく解説しています。
テンプレートを使う場合
医療介護パンフレット工房では、高齢者施設向けのテンプレートをご用意しています。用途によって、形が変わります。
- 入居案内…三つ折りのリーフレット、またはA4二つ折りのパンフレット
- 内覧会・施設案内…A4のチラシ
- 求人…A4のチラシ
- スタッフの名刺…施設長、看護師、生活相談員など役職別
この記事で解説した7つの項目が枠として組み込まれているので、文言と写真を差し替えるだけで完成します。100部から印刷でき、修正は2回まで無料、全国どこでも送料無料でお届けします。
テンプレートに合うものがない場合は、オーダーメイドでの制作も承っています。施設独自の項目を入れたい、決まった様式に合わせたいといったご相談も可能です。
実際のテンプレートは高齢者施設のテンプレート一覧からご覧ください。
まとめ
介護施設のパンフレットは、まず施設の種類を確認するところから始まります。特養なら待機期間と入所条件、有料老人ホームなら料金の内訳、グループホームなら認知症ケアの専門性。読み手がいちばん知りたいことが、施設ごとに違うためです。
そのうえで、理念、生活風景の写真、ケア体制の3つを丁寧に載せてください。ご家族が安心を感じるのは、この3点です。あとは料金を表で整理し、見学の導線を大きく置けば、問い合わせにつながる1冊になります。
開設に向けて他の印刷物も準備される方は「医療パンフレットの原稿の書き方|載せる内容と準備するものリスト」もあわせてご覧ください。
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