医療・介護パンフレットの表紙の作り方|載せる5つの要素とデザインのコツ

パンフレットの原稿がひととおり書けたあと、最後まで残るのが表紙です。中面はサービス内容や料金を書けばいいと分かっていても、表紙は何を置けばいいのか悩ましいとこもあります。

結果として、事業所名だけが大きく載った表紙になってしまいます。これは、いちばんもったいない作り方です。

表紙は、手に取るかどうかが決まる面です。この記事では、表紙に載せる5つの要素と、業種ごとの言葉の選び方、そしてデザインを決めるときの色と文字の目安をご紹介します。

目次

医療・介護パンフレットの表紙に載せる5つの要素

医療・介護のパンフレットの表紙には、次の5つを入れます

  • ①ひとことの説明……何をしてくれるところかを1行で。上のほうに小さく置く
  • ②いちばん大きく置く名前……事業所名、またはサービス名
  • ③写真かイラスト……院内の様子や、利用する場面が分かるもの
  • ④短いメッセージ……大切にしていることを3語程度で
  • ⑤診療時間や連絡先……表紙に入れる場合と、中面にまとめる場合があります

5つ全部を入れる必要はありません。必ず要るのは②の名前と③の写真かイラストの2つで、あとは事業所に合うものを選びます。

  • 必ず入れる……②の名前と、③の写真かイラスト
  • どちらか一方でいい……①のひとことの説明か、④の短いメッセージ
  • 表紙か中面かを選ぶ……⑤の診療時間や連絡先

要素を増やすより、1つずつの言葉を短くするほうが読まれます。

有料老人ホームのパンフレット表紙のデザイン例
有料老人ホームのパンフレットの制作イメージ

いちばん大きく置くのは、事業所名かサービス名か

表紙でいちばん大きく置く名前は、事業所名とサービス名のどちらかです。ここは、事業所の状況で選び分けます。

弊社のテンプレートでも、両方の作り方があります。数としては、ロゴと事業所名を表紙の中心に置いたデザインが多くあります。一方で、「訪問介護」というサービス名を大きく出したデザインもあります。

同じ業種の中でも、事業所名を主役にしたものとサービス名を主役にしたものが混ざっています。業種で決まるのではなく、事業所の状況で選ぶところです。

選び分けの目安は、次のとおりです。

  • 事業所名を大きく……地域で名前が知られている。ケアマネジャーや紹介元に、名前で覚えてほしい
  • サービス名を大きく……開設したばかり。まず何の事業所かを知ってほしい

開設して間もない事業所ほど、サービス名を大きくしたほうが伝わります。名前を覚えてもらうのは、その次の段階です。

「何をしてくれるところか」を1行で伝える

表紙でいちばん働くのは、①のひとことの説明です。名前だけでは、何をしているところなのか伝わらないからです。

「訪問看護ステーション クローバー」と書いてあっても、初めて見る方には、どこまでしてもらえるのかが分かりません。そこに「在宅看護をサポートします」と1行あるだけで、内容が伝わります

この1行は、長くならないように気をつけましょう。10〜20文字が目安です。サービスの正式名称ではなく、利用する方の言葉に置き換えると伝わります。

中面に何を書くかは、医療パンフレットの原稿の書き方で説明しています。

業種別・表紙のキャッチコピー例

表紙のキャッチコピーは、デザインが同じでも業種によって置く言葉が変わります。読む方の立場と、知りたいことが違うからです。弊社のテンプレートで実際に使っている言葉を、業種ごとに見ていきます。

訪問看護|医療の安心を、自宅に届けることを伝える

訪問看護の表紙では、自宅で医療が受けられる点を前に出します。ご家族が探しているのは、退院後の生活を支えてくれる相手だからです。

ひとことの説明:在宅看護をサポートします

メッセージ:住み慣れたご自宅や施設へ 看護・笑顔・安心をお届けします

医療の言葉を並べず、生活の言葉でそろえています。

デイサービス|どんな時間を過ごせるかを見せる

デイサービスの表紙では、施設で過ごす時間の様子を伝えます。ご本人が「行ってみたい」と思えるかどうかで決まるからです。

ひとことの説明:癒し・笑顔があふれる憩い場

メッセージ:『笑顔・安心・思いやり』をお届けいたします

設備の説明より、雰囲気が先です。

訪問介護|サービス名を大きく、対応体制を添える

訪問介護の表紙では、サービス名を大きく置いて、そこに対応体制を足します。ご家族が知りたいのは、どこまで頼めて、いつ連絡がつくかだからです。

ひとことの説明:毎日の生活をサポートします

下に添える1行:365日24時間連絡対応

身体介護と生活援助という区分けの言葉は、表紙では使わないほうが伝わります。ご家族が探しているのは制度の名前ではなく、頼めることだからです。

クリニック(外来)|診療科と診療時間を、表紙で見せる

外来のクリニックの表紙では、医院名の下に診療科を並べて、診療時間表まで載せます。患者様が最初に確認するのが、この2つだからです。

医院名の下に:内科 / 呼吸器内科 / 小児科

あわせて表紙に:診療時間の表(曜日ごとの◯×)

キャッチコピーを無理に作らず、診療科と時間を見せるだけでも表紙は成立します。写真は院内の待合室を使うと、初めての方の不安が減ります。

クリニック(在宅医療)|通院できない方へ、届く言葉に変える

在宅医療のリーフレットでは、外来と言葉を変えます。読む方が、通院が難しくなったご本人とご家族だからです。

表紙の見出し:在宅医療のご案内

メッセージ:住み慣れたご自宅が診療室になります

下に添える1行:24時間365日対応

同じ医院でも、外来と在宅では表紙をまるごと分けたほうが届きます。

在宅医療のパンフレット表紙のデザイン例
在宅医療のパンフレットの制作イメージ

表紙の写真は、なくても作れます

表紙の写真は、必ずしも用意しなくて大丈夫です。弊社のテンプレートでも、表紙をイラストで作っているものが多くあります。

写真を使う場合は、院内の様子が写ったものが使いやすいです。

  • 待合室……初めて来られる方が、雰囲気を確かめられる
  • 建物の外観……道に迷わないための目印になる
  • スタッフが利用者様と話している場面……人柄が伝わる

いずれもスマートフォンで撮ったもので問題ありません。撮り方の準備はパンフレットの写真はスマホでOK?にまとめています。

人物の写真は、表紙ではなく中面に回す方法もあります。表紙はイラストで統一して、中面で顔を見せる作り方です。

やってしまいがちな表紙3つ

表紙でつまずくところは、だいたい決まっています。よくある3つを挙げます。

  • 名前だけの表紙……何をしているところか分からず、そのまま置かれてしまう
  • 写真が暗い表紙……室内で撮ると顔が影になる。明るさの補正で直せます
  • 文字を詰め込んだ表紙……サービス内容を全部書くと、どれも読まれません

3つとも、要素を足すのではなく減らすと解決します。表紙で伝えるのは1つだけで足ります。

表紙のデザインを決める、色と文字

表紙のデザインは、色と文字の大きさで決まります。色は業種のイメージに合わせると迷いません。訪問看護や訪問介護は緑や青、デイサービスは暖色、クリニックは水色や白がよく使われます。

使う色は3色までにしましょう。基本の色、文字の色、目立たせたい部分の色。この3つに絞ると、まとまって見えます

文字の大きさは、本文で12ポイント以上を目安にします。読む方が高齢のご家族になることが多いためです。表紙の名前は、離れた場所から見えるくらい大きくして問題ありません。

配色とレイアウトの例は、次の記事で業種別に並べています。

まとめ|表紙は5つの要素で決まる

パンフレットの表紙は、載せる要素が決まれば作れます。名前の前に、何をしてくれるところかを1行入れる。それだけで、手に取ってもらえる表紙に変わります。

この記事の要点は3つです。

  • 表紙に入れるのは、ひとことの説明・大きく置く名前・写真かイラスト・短いメッセージ・診療時間や連絡先の5つ
  • いちばん大きくするのは、開設したばかりならサービス名、名前が知られているなら事業所名
  • 写真は無理に用意しなくてよい。イラストのテンプレートでも表紙は成立する

医療介護パンフレット工房では、業種別のテンプレートを豊富にご用意しています。表紙の言葉と写真を差し替えるだけで完成します。3つ折りリーフレットの一覧から、近いデザインを探してみてください。

写真はスマートフォンで撮ったもので問題ありません。背景に写り込んだ不要なものの消去や、暗い写真の明るさ補正は弊社で対応します。修正は2回まで無料、送料は全国無料、100部から承っています。


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